CPUの歴史について

 ※これは,ズームボタンさんより,許可を受けて,誤字修正等を行い,公開したものです。こちらは,ズームボタンさんの著作物となります。

 著:itonamuzoi

CPUの歴史について

 

      ここではCPUの歴史(パソコン用)について書くことにします


CPUとはなにか?

         まず最初にCPUとは何なのかを説明します。CPUとはCentral Processing Unitの略で日本語に訳すと

中央処理装置または中央演算処理装置となります。

このCPUはどんな役割を持っているのかというと、簡単に言えば、

コンピューターの司令塔の部分でここで様々な指示を出しています。電卓の延長のようなものです。

もうわかんなくなってきた人は帰っていいですよ。


歴史について(やっとこさ本題だよ...)

1960年代後半〜1970年代前半

まず最初にCPUと言える物が出てきたのは1960年代後半頃で多数の集積回路(以下IC)で構成されており

汎用設計のICとカスタム設計のICが必要に応じて使われていた。

1970年代になると4ビット程度のプロセッサなら一つのLSI(規模が大きいIC)に実装できるようになった

そこには1960年代後半に日本で起こった電卓戦争が関連しているが

電卓戦争についてはこのレポートでは書かないことにする。

ここでわからなくなった人も帰っていいですよ。


1970年代半ば

やっとパソコン用のCPUが登場し始めた。当時は殆どが8ビットだった

1974 

インテル8080


1975 

モステクノロジー6502

Apple2やファミリーコンピュータで採用された


1978 

インテル8086 

16ビットで後の一般向けパソコン用CPUの先祖に当たるx86系最初のCPU


1980年代前半

    売っているパソコンはまだ8ビットの物が多いが時代に先駆けて32ビットCPUが登場した

またNEC AMDなどがインテル互換CPUの生産を開始した


1984 モトローラ MC68020

完全な32ビットCPUAppleのMacintosh(Mac)などに採用された


1980年代後半

1986 

ヒューレット・パッカード(HP)PA RISK

ワークステーション向けだった


1989 

インテル i846

1990年代半ばの代表的なCPUとなった


1990年代前半

1991 

AMD am386

ライセンスについて揉めていたが新しい互換CPUを作った


1993 

インテル Pentium

今でも続くシリーズ で32ビット(これからは、32ビットは、おすすめできない。

これからは、32だと、時刻がリセットされる可能性があるので。(2036問題


1990年代後半

    インターネットの時代が到来しパソコン市場が急激に拡大した、更にWindows95などが登場し

ことで性能を追い求める人達が増えた

1995 

IBM/モトローラ Power pc604

Macで採用


1997 

AMDK6

インテル互換CPU


Pentium II

ファミコンカセットと呼ばれた やや迷走した


1998

インテル Celeron

Pentiumのローエンドモデルであだ名は"セロリン"


1999

ソニー・コンピュータエンタテインメント Emotion Engine

PS2向けCPU


インテル Pentium III

Pentium IIを高クロックにし改良したもの


AMD Athlon

インテルとのクロック競争でどちらが先に1Ghzを達成するかを競った

最終的にAthlonが勝った


2000年代前半

ここで一般向けのCPUのメーカーはほぼインテルとAMDの2社のみになり

効率主義のAMDとクロック主義のインテル(爆熱(笑))の二つに分かれた。

2000

AMD Athlonが1Ghz達成


インテル

Pentium 4発表

クロックが高かった まだそこまで爆熱ではない


2001

インテルXeon発表

サーバー用


インテル Itanium

HPとの共同開発だったが価格の高さと性能の低さで2021年販売終了。サーバー向けだった。


2002

インテル Pentium 4(ノースウッド)

つぎのプレスコがあまりにもひどかったのでノースウッドは永遠の輝きと言われた

あだ名は「北森」


2003年

Pentium M

モバイル向けで省電力で熱くないので人気だったこの設計が元となりcoreシリーズができる


AMD Athlon64

64ビットへの対応(2036年問題は起きない。)。


2004

インテル Pentium 4(Prescott)

圧倒的爆熱仕様で

プレスコの悪夢は二度とごめんだと言われた


2000年代後半

2005

インテル Pentium D

    ようはPentium 4(Prescott)を2こくっつけて2コアとして出しただけなので

もっと爆熱になったためまた黒歴史に


AMD Athlon x2

    Athlonが完全な2コアになり(処理性能が)速く(温度が)冷たかったことから大人気になった。


ソニー・コンピュータエンタテインメント、ソニー、IBM、東芝 Cell

PS3で採用された


マイクロソフト

3コアPowerPC搭載のXbox 360を発売



2006

インテル coreシリーズ発表

最初はcore Soloとcore Duoが発表された、モバイル向けで人気だった、しかし32ビット

いままでAMDに押されていたが押し返すことに成功した


インテル core2シリーズ発表

core2 Duoとcore2 Quadが発売され大人気となった


2007

AMD Phenom

最高4コアだったがあまり性能が出なかったため微妙だった


2008

インテル Atom

とってもすごいCPU(笑)(学校のChromebookのCPUはこれ)(今はセロリンとペンティアムと合体)


インテル core iシリーズ(初代)

core i3 core i5 core i7が登場したcore iシリーズはこれからの標準となった


2009

AMD PhenomII

最高6コアになりコスパも良かったことから人気となった


2010年代前半

かなり性能が良くなりいまでも使える製品が増えた


2011

インテルcore i(サンディブリッジ)

初代と比べかなり効率が良くなりいまでもcore i7ならPentiumの少し上くらいの性能をほこる

サンディブリッジを長く使い続ける人をサンディおじさんとよんだりする


AMD FX

CPUの設計を機械に任せたことで今までにない設計になり爆熱となった

以降AMDはシェアを急激に失ってしまった(そのため2017年くらいまではインテルの話が続きます)


2012

インテル(アイビーブリッジ)

サンディブリッジを微細化しただけであまり変化はない


2013

インテル(ハズウェル)

4kに対応し、ポート数が8個に増えた


2014

インテル(Broadwell)

プロセスが微細化されグラフィックが良くなった

シリーズとしてはcore m3 core m5 core m7が誕生






2010年代後半

インテルは微細化→機能の追加

     ↑               ↓

       ↑←←←←←←←  

ということを繰り返していたが微細化ができなくなり性能がなかなか上がらなくなる

インテルの殿様商売が始まる

殿様商売とは、ライバルがいないのであまり性能をあげなくても高い値段で売れてしまう状態のこと

このときのAMDはAppleが買収するという噂が広まったりしていた


2015

インテル(skylake)

メモリがDDR4に対応し

core i9が2017年追加された


2016

インテル(Kabylake)

ほぼクロックがすこし上がっただけcore mシリーズの

core m5 とcore m7はなくなった

kabylakeはケービイレイクまたはカービィレイクと発音します 星のカーb((殴


2017

AMD Ryzen

長らくハイエンド製品を発売していなかったAMDだがハイエンド製品がついに登場

コードネームは「Zen」コスパの良さとマルチスレッド性能の高さでとても人気に

     (ただしシングルスレッド性能はあまり良くなかったのでそこはまだインテルを超えられていなかった)


インテル(Coffee Lake)

AMDの復活により

とうとう第一世代から同じだったコア数を増やし今まで4コア8スレッドだったのが

6コア12スレッドに増え全世代と大きく変わった


2018

AMD Ryzen(第二世代)

クロックが高くなったが熱くならないようにプロセスを微細化した

コードネームは「Zen+」


インテル(Cannon Lake)

core i3が4コア8スレッドに(2コア4スレッドもある)

core mは消えた



AMD Ryzen(第3世代)

今までライゼンで問題だったメモリの遅延が解消されプロセスも微細化された

コードネームは「Zen2」




2020年代

2020

インテル(Comt Lake)

core i7が8コアcore i5は6コアcore i3は4コア(変わらず)に増えた

プロセスは全世代から変わっていない

Extremeという最上位シリーズは爆熱


AMD Ryzen(第4世代)

内部構造を変えて同じクロックでも20%ほど性能が上がった

値段がちょっと高い

コードネームは「Zen3」


Apple M1

スマートフォン向けに作ったCPUをパソコンに適用させたもの

ゲームに向いている


2021

インテル(Rocket Lake)

性能が強化されたもののそれに合わせて消費電力が増加した

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